20代後半あたりから、なにかと私生活で変化が増えてきます。
結婚や出産、子育て、マイホームの購入や両親の介護など、仕事だけのことを考えるだけとは行かなくなります。
男性の場合、女性に比べると結婚や育児に関してあまり深く考えずにはとりあえずは仕事という人も多いのですが、いざその時になって考え方が変わるなんて人も少なくはありません。
ですから、もしも20代後半で転職しようと考えているならば、自分のライフプランも意識した上で転職先を決める必要があります。
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20代後半の人が転職先を選ぶ理由
転職先を選ぶ際、あなたは何を重視して決めますか?
厚生労働省の転職者実態調査によると、20代後半の人は、以下の理由で転職先を選んでいるそうです(3つまで複数回答)。
- 仕事の内容・職種に満足がいくから・・・46.3%
- 自分の技能・能力が活かせるから・・・30.8%
- 地元だから・・・23.2%
- 賃金が高いから・・・12.8%
- 労働条件(賃金以外)が良いから・・・30.6%
- 会社に規模・知名度のため・・・10.5%
- 会社に将来性があるから・・・16.2%
- 転勤が少ない、通勤が便利だから・・・19.5%
- 前の会社の紹介・・・2.2%
- その他・・・15.9%
この結果をみると、仕事の内容を重視する人が最も多い一方で賃金はあまり気にする人が少ないみたいですね。
20代後半の特徴として、他の年齢に比べても特に仕事内容を重視している人の割合が高く、一方で賃金は30代以降の人に比べてあまり希望する人が少ない傾向にあります。
その転職先の選び方は合っている?
確かに仕事内容は大事であり、やりがいを感じてできる仕事でないと、一日の大半かつ週5日以上もする仕事はなかなか長続きしません。ですから優先順位としては高くなるのは決して間違っていることではありません。
しかし、賃金や労働条件というのも決して優先順位を下げていいものではありませんし、その時だけのことではなく、将来的なことをもっと厳しく考えていかなくてはなりません。
20代後半ともなると、直近で様々は変化があることが予想されます。
今だけ考えれば、とりあえず生活はできるしとにかく仕事の内容が大事と考えてしましがちですが、すぐにまた考え方が変わるかもしれません。
実際、とりあえず年収よりも仕事のやりがいを重視して仕事を選んだものの、結婚して賃金の低さから再度転職することになった人もいますし、転勤についてあまり考えたいなかったものの、子供ができてできるだけ転勤がないほうが良いと考えるようになった人もいます。
その場限りではなく、しっかり将来設計をしよう
これは、転職する人、転職しない人どちらにも言えることなのですが、20代後半になったらしっかり将来設計しなくてはなりません。
というのも、この年代でしておかなくては、せっかくの転職して色々と自分の希望を実現しやすい時期を無駄に過ごしてしまうことになるからです。
もちろん、100%未来を予測することなんてできないし、何かしらの変化がおきてからでも転職なり変えていくことはできます。
とは言え、やはりできるだけ早く有利な段階でやっておくにこしたことはありません。
20代後半男性が転職先を選ぶ際に考えておきたいこと
では、ここから具体的に転職先を選ぶ際にしっかり考えておきたいことを紹介します。
仕事の面白さ
やはり長く続けるには仕事の面白さは重視する必要がありますね。いくら年収が高くてもつまらない仕事を続けるのがただの苦痛でしかありません。
今の職種が楽しいのであればそのまま同職種に転職するのもありだし、20代であれば未経験職種にチャレンジすることも可能です。
年収
年収は生活の原資となりますから当然重要ですが、重視したいのはその時の年収ではなく、将来的に年収がどうなっていくかです。
たとえ一時的に年収が下がってもしっかり昇給していく会社であればいいのですが、最初はちょっと良くても昇給がないと結局後悔することになります。
自分が結婚するとして何歳で最低いくらの年収がないとだめかという最低基準は設定しておきましょう。
労働条件
休日や残業時間は、若い時であればまだ体力もあってなんとかなるかもしれませんが、年齢が高くなるにつれて辛くなってくる可能性があります。
また結婚して子供ができると家族との時間も大事にしなくてはなりませんから、ある程度プライベートの時間が確保できることはやはり必要なことだと思います。
転勤有無
転勤がどれくらいの頻度であるか、そしてそれが国内だけなのか、海外も含めてなのかというのは知っておかなくてならないでしょう。
独身の頃は転勤があっても柔軟に対応できますが、結婚するとなかなかそうもいきませんし、子供が生まれたらなおさらです。
ある規模の会社で正社員として働く場合、転勤が絶対ないとは言えませんが、職種によって頻度は変わりますから、考えておいたほうがいいでしょう。
会社の将来性
自分の将来のキャリアプランを考えたところで、会社自体が潰れてしまったりすればあまり意味がありません。
ですから、転職の際は会社の将来性についても考えておいたほうが良いですし、万が一何かあったとしても、他でも通用するスキルが身につく会社を選ぶのが重要です。
次の転職
何も転職は一回きりで終わりにする必要なんてありません。
今回ステップアップして、さらに経験をつんでもう一つステップアップするということができるのが転職です。
もし最終的になりたい姿になることが困難であるならば、今回の転職を一つのステップと考え、最後のゴールにつながる転職をするというのもアリです。
転職に向けて
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
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対象の年代 | 25歳~34歳 |
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dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
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どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
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