転職先として人気の高いコンサル業界。年収も高く、若くして1000万円を超えるなんてこともザラにあります。
さらに未経験であっても積極的に採用されている、というのも非常に魅力的な点と言えるかもしれませんね。
ただ現実はそんなに甘くはなく、よく知らずに転職したことで仕事が上手くいかず結局コンサル業界から離れていく人も少なくありません。
そこで今回は、コンサル業界に転職して失敗しないために知っておきたいコンサル業界の概要や注意点について紹介していきます。
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コンサル業界の仕事・種類
コンサルって何か響きも良いし、格好いい。ただ具体的にはどんな仕事をするのかイマイチわかっていない人も多いように思います。
コンサルと一口に言っても様々な種類がありますから、まずは仕事内容について知っておきましょう。
コンサルの仕事内容
コンサルの主な仕事は顧客の経営面や業務面において、問題点の発見および解決を行ったり、今後の戦略を練ったりすることにあります。
そして最終的には無駄な支出を減らし、売り上げを増やすことで顧客の利益向上を目指します。
問題発見にしろ戦略検討にしろ、高い専門知識や論理的思考、分析力などが必要になってくるので社内の人材だけではできないこともあり、それゆえに大企業から中小企業までが幅広くコンサルの助けを求めているのです。
なぜコンサルの年収は高いのか
コンサルが商品として提供するのは「解決策」です。
これに値段を付けるのは非常に難しく、顧客側にとっては価値の高いものであるため、自然と高額の設定になりやすいのです。
しかしコンサルの仕事は激務なので、時給に換算すると妥当か足りないぐらいだと考えている人もいます。
なぜ未経験からでもなれるのか
リクルートの調査では、未経験からコンサルに転職した人が71.8%という数字が出ています。
コンサル業界が未経験者を受け入れているのは、たとえコンサルとしての経験が全くなくても、これまでの仕事で身に着けた能力やポテンシャルがあれば十分に活かせるためです。
例えば、医療業界で働いてきた人であれば、そこで培った経験や専門知識を元に、医療系企業のサポートを行うことができるのです。
挑戦できるのは何歳まで?
そんな未経験からの流入が多いコンサル業界ですが、挑戦しやすい年齢は一般的に第二新卒~30代半ばまでといわれています。
というのも、30代半ばまでであれば論理的思考やコミュニケーション能力といったベーシックなスキル見てもらえますが、40代に近づくにつれて専門性の高さが採用の指標になってくるからです。
また20代に比べて30代は、経験してきた業界の、ある程度の知識を要求される傾向にあります。
コンサルの種類
実際にコンサルにはどんな種類があるのか、代表的な6つについてご紹介します。
総合系コンサルティング
戦略立案からから導入まで、企業経営の業務全般に関わる。
戦略系コンサルティング
トップの経営陣と経営戦略・新規事業戦略に関わる。
ITコンサルティング
システムの見直しや導入などのIT全般の課題を解決する。
シンクタンク系コンサルティング
金融や官公庁が主な顧客で、特にリサーチ力を活かす機会がある。
医療コンサルティング
病院、メーカー、介護施設などが抱える経営面の課題を解決する。
人事コンサルティング
人事制度や研修、人材育成など人事部門の課題に特化したサポートを行う。
上記はざっくりとした区分けですが、コンサルティングファームや案件によって、どの範囲まで携われるのかは変わってきます。
コンサルは激務?
では、ここからはコンサル業界の実態についてお伝えしていきます。
仕事はかなりハード
コンサルはとにかく激務。コンサルのビジネスモデルは「労働集約型」といって、「人そのものが商品」となって動き続ける必要があります。
顧客がコンサルを利用する目的は利益の向上なので、効果が出せないようであれば当然契約は切られますし、自社の評価を落とすことにもつながります。
そういった中で慎重に仕事をしていくわけですから、あれもこれもと気を遣って業務過多になりがちです。
データ分析に膨大な時間を割いたり、ときには資料のフォントや色に至るまで配慮したりとして、気づけば残業・休日出勤が当たり前。
ですから、本当に激務に耐えられる体力、気力があるかしっかり自分と相談してください。
求められる能力が高い
コンサルに求められる能力として挙げられるのが、論理的思考、分析力、コミュニケーション力、プレゼン力といったものがありますが、どれを取ってもかなり高いレベルを求められます。
それに大企業のトップたちと仕事をしていくこともあるので、足りない知識は常に勉強し続けていかねばなりません。
先輩や上司に容赦ないダメ出しを喰らって「ついていけない」と漏らす人も多くいます。
責任が重い
経営は一歩間違えば簡単に業績が悪化し、下手すれば倒産に至ることすらあります。
コンサルの立場として間違ったことを話したり大切なことを見逃したりしてしまえば、企業の未来を左右する可能性があるのです。
医者が患者の命を扱うように、コンサルタントは企業の命を握る大変責任の重い仕事だといえます。
知っておくべき4つの現実
「デキる人」の代名詞のようなコンサルの仕事ですが、憧れが独り歩きして理想と現実のギャップに悩まされる人もしばしばいます。
1.下積み業務がたくさん
コンサルの仕事は経営戦略を立てて提案するだけではありません。
パワーポイントや議事録の作成、コピー作業といった雑用に近いところまで任されることもあります。
しかしこのような下積み業務は延々と続くのではなく、マネージャーやシニアコンサルタント程にもなれば下に任せていくようになります。
コンサルタントとはいえ、やはり新人には球拾い期間があることを心得ておきましょう。
2.自分を過大評価するのはNG
コンサルに転職する人は、これまでそれなりの評価を得て成功してきた人が多いと思います。
しかしこれが仇となって、自分を過大評価しすぎている傾向もやや強め。
コンサル業界に転職する=難易度ステージがノーマルからハードに上がるようなもので、今まで得意だと感じていたことが普通かそれ以下となったり、初めて「できない側」に回ったりとプライドを滅多打ちにされる可能性があります。
3.仕事が生活のメインになる
コンサルタントは、世間でいう「仕事人間」の括りに入るといえます。
休日を仕事に割いても苦じゃない、もはや仕事が趣味という人がわんさかいるので、生半可な気持ちで転職すると痛い目を見るかもしれません。
案件によっては、朝は早く夜は遅い毎日が続くことも覚悟しておくべきでしょう。
4.目的が「給与UP」だけなら辞めたほうがいい
コンサルを目指す人のなかには「デキる人認定にもなるし、たくさん稼げて最高!」と勘違いしている人もいます。
しかしそう考えている時点で、その人はコンサル向きではないのかもしれません。
固定観念と目先の欲に囚われるようでは、分析力、先を見通す力ともに不十分でコンサルタントとしてあるべき能力に達していないと考えられます。
また華やかなイメージと裏腹に縁の下の力持ちのような役割であることから、「コンサルやめとけ」と漏らす人も多いのです。
失敗しないための2つの準備
コンサル業界の実態がわかったところで、転職に失敗しないめの予防線をここで貼っておきましょう。
1.適性がありそうかチェック
前述した情報をもとに、コンサルの仕事に向いている人の特徴をまとめたので、当てはまるかチェックしてみてください。
- ビジネスへの知的好奇心が高い
- 相手の話を傾聴できる
- ストレス耐性が高い
- ハードルが高いほど燃える
勉強が得意な人であっても、激務をしながら勉強を続けるにはそもそもの「関心」が強いほうが向いているといえます。
また「コンサルは偉い」と謎に態度が大きい人がいますが、それでは顧客の信頼が勝ち取れず、担当者をチェンジするよう言われてしまうこともあります。
そして何より、日常的にこれらのハードルの高さに耐えうるストレス耐性が必要。メンタルだけでなく体調を崩して会議に出席できないともなれば、これまで築いてきた信頼もあっという間に水の泡です。
2.まずは副業から始めてみる
やっぱり転職はやめておこうと思った方、それでも挑戦してみたいと思った方、どちらにもおすすめするのはまず副業としてチャレンジしてみることです。
実はコンサルは副業としても取り組みやすく、スポットコンサルというシステムも確立しています。
スポットコンサルとは
短時間で行うコンサルティングで、中には1時間程度の電話やオンライン相談をするというサービスまであり、隙間時間でコンサルとしての経験を積むことができます。
もちろん本業のように稼ぐことはできませんが、コンサルという仕事がどんなものか掴めること、休日に仕事をしても苦ではないか図ることもできるので、自分に適性がありそうかどうかの判断材料に使えるでしょう。
結果的にコンサルへ転職しない場合でも、普段とは違う顧客を相手にすることで自分のスキルアップにつなげられます。
コンサルにおすすめの転職サービス
コンサルは人気の職種のため、転職するなら転職エージェントを使って非公開求人を紹介してもらうことをおすすめします。
エージェントに相談することで自分の強みについて理解を深められたり、場合によっては書類選考や1次面接が免除となったりと得する場合もあります。
下記のおすすめのサービスを参考に、賢く転職を進めていきましょう。
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