暗記の仕方にはコツがある!誰でもできる暗記方法

あなたは暗記が得意ですか?

暗記が得意な方もいれば、苦手な方もいることでしょう。

暗記が苦手だと、学生時代のテストから社会人になってから取る資格のテスト、仕事の進め方やメモを残すことなど様々な面で苦労をしていまします。

苦手だからといって放り出すこともできないため、辛さを感じている方もいますが、実は暗記が苦手でも、暗記の仕方にはコツが存在します。

正しい暗記方法で暗記を行えば、間違った暗記方法よりも少ない労力で暗記ができます。

そこで今回は、暗記の仕方のコツをまとめてみました。

暗記の仕方にコツはある! 脳の仕組みから考える暗記方法

脳の仕組みから、暗記の仕方や暗記方法のコツを考えてみましょう。

脳には以下の特徴があります。

短期記憶と長期記憶

脳の記憶には短期記憶と長期記憶があります。

その名前のとおり、短期記憶は短期で忘れてしまい、長期記憶は長い間覚えていることができます。

短期記憶は数分~数時間で忘れてしまうため、すぐ伝えたいときやすぐにやるべきことがあったときには使うことができますが、後日に使いたい時には使うことができません。

すなわち、暗記の仕方、コツはいかに長期記憶に送り込むことができる暗記方法であるかにかかっています。

参考/記憶のメカニズムを探る 東京大学

1日経つと4分の3は忘れる

人間の脳は、時間の経過とともに忘れるようにできています。

ただ単に記憶したことであれば、1時間で2分の1、1日で4分の3を忘れてしまいます。

時間ごとに、忘れる量をグラフにしたものは心理学者のヘルマン・エビングハウスの名を取り、エビングハウス忘却曲線と呼ばれていますが、上の数字はなんの工夫もなく、ただ記憶した時の数字で、暗記の仕方を工夫すれば、忘れる量を減らすことが可能です。

暗記のコツは、忘却曲線のを以下に緩やかにする暗記方法であるかが大事です。

まとめ

脳の仕組みから考える暗記の仕方のコツは

  • 長期記憶にする
  • 忘却曲線を緩やかにする

この2つを実現する暗記方法であることが必要です。

暗記の仕方はこうしよう! 4つの暗記方法

暗記のコツは覚えたことを長期記憶にし、忘れる量を減らすことです。

では、これらを実現できる暗記方法を紹介していきましょう。

暗記方法①:短い時間で繰り返す

短期記憶を長期記憶にするコツは、反復することです。

1回で完全に覚えきるようにしてしまうと覚えたものは短期記憶のままで、すぐに忘れてしまいます。

そのため短時間で軽く記憶したものを反復して何度か繰り返すということが大事です。

簡単にいうと、例えば、英単語を600個覚えることに挑戦するとして、英単語1個につき1分かけてしっかり覚えることを、毎日60分を10日続けたとしましょう。

これでは反復できずに、暗記が上手くはいきません。

暗記の仕方、コツはあくまで反復することなので、同じ時間をかけるなら以下のようにするのが良いでしょう。

英単語1個につき、6秒、つまり60分で600個暗記することを10日間続けることです。

最初は6秒では軽くしか覚えることができませんが、反復することによって最終的には、長期記憶としてしっかり残すことができます。

暗記のコツは、1回でしっかり覚えることではなく、反復することなのです。

暗記方法②:五感をフルに使う

暗記の仕方のコツとして忘却曲線のカーブを緩やかにしてあげることと言われても、いまいちピンっとはこないものです。そこでもっとも簡単な方法として挙げられるのが、五感をフルに使うことです。

目で見る(視覚)|耳で聞く(聴覚)|鼻でかぐ(嗅覚)|舌で味わう(味覚)|手で書く(触覚)

暗記方法としてこの五感をフルに使うことは非常にすぐれています。

ただ、嗅覚と味覚についてはなかなか使いづらいので、無理に使う必要はありません。

1つよりは2つ。2つよりは3つと使うと、それだけで暗記方法として良いです。

例えば、声に出しながら手で書くと、これによって、視覚、聴覚、触覚が使われることになり、より頭に入りやすい暗記方法だと言えます。

暗記方法③:睡眠をよくとる。寝る前に暗記する。

睡眠中は脳で、記憶の定着が行われるので、暗記後はよく睡眠をとるように心がけましょう。

長期記憶にする為には、睡眠は必要なことなのです。

睡眠中に記憶が定着するということは、暗記する時間としては寝る前が最適です。

忘却曲線について述べた通り、時間とともに忘れていきます。

寝る前に暗記し、忘れる前に記憶に定着させる。これが暗記の仕方のコツと言えます。

また、睡眠は集中力やモチベーションにも影響してくるため、非常に大切なものです。

睡眠はただ寝るのではなく、睡眠自体の質を向上させることも大事です。

特に試験前などは睡眠の時間をもったいなく感じてしまうので、短期間の睡眠でも十分となるように、肌触りの良いシーツやタオルケット、パジャマ、眠りにつきやすい枕、アロマオイルなどを用意して、質を向上させるような工夫が必要になってきます。

暗記方法④:ゴロあわせ、リズム、関連付けて暗記する

ゴロあわせで暗記したり、リズムに合わせて記憶したり、なにかと関連付けて暗記をすることは、忘却曲線のカーブを緩やかにすることに繋がります。

一番簡単な例だと「いい国(1192年)つくろう鎌倉幕府」といった年代をテストのために覚えたのに、大人になっても覚えているということがあります。

暗記しようと黙々とこなすのは暗記の仕方としては難しいため、覚えたいことを歌にしたり、調味料のさしすせそのように関連づけるなど、なにかプラスアルファを加えることで定着しやすくなります。

勉強をする場所を確保することも大切

学生でも社会人でも「この場所は勉強を場所だ」というところを確保しておくことが大切です。

いつも違い場所で勉強をしたり、清潔感がない・常に音がある状態の場所だったりするを気が散る、別のことに気を取られるということが起きてしまします。

落ち着いて集中ができるところを見つけておきましょう。

学生におすすめの勉強場所

学生の方は自習室や学校や市の図書館などの環境がおすすめです。

自習室のような場所に行くと周りも勉強をしているので、自然と「自分も勉強をしなくては」と気が引き締まります。

ただ、雑音が全くないため多少の音がないと集中できないという方はカフェを利用するのもおすすめです。

ただし、最近はカフェでも長時間の利用をする場合は禁止されていたりするので利用する際は他の一般の利用者に迷惑がかからないように時間を区切って自習をするようにしましょう。

社会人におすすめの勉強場所

社会人の方も図書館やカフェの利用はおすすめです。

その他にはコワーキングスペースなどの場所を利用して職場の近くにすぐ勉強できるスペースを確保するというのもおすすめです。

コワーキングスペースの料金は場所によって変わりますが、場所によってはコンセントや充電器が完備しており、コーヒーなどもおかわり可能なところもあります。

契約する場所はなるべく職場の近くにすることで、仕事が終わった後にすぐ勉強をすることができます。

また、通勤時間がある程度ながい人は通勤時間で勉強をするのも一つの方法です。

ただ、ペンを使って書きながら勉強をするというのは厳しいため、基本的には単語の暗記系や文章の読み込みなどに留めましょう。

最後に

暗記は学生でも社会人でも必要ですが、単純作業の為、苦手な方も多いことでしょう。

しかし、暗記は様々な場面で必要なものになります。できるだけ効率よく、しっかり覚える為にも、今回紹介した暗記方法を実践してみてください。