ANA(全日本空輸)といえば、日本を代表する航空会社の1つで、機体にブルーの「ANA」のロゴも印象的です。

航空会社というと、客室乗務員やパイロットの華やかなイメージから、高額な給与をもらうようなイメージがあります。

これから仕事を探す方の中には、もしも、ANAで働ける機会があるとしたらチャレンジしてみたいと思う方もいるのではないでしょうか。

実際に求人に応募するとしても、ANAの給与のことは知っておきたいものです。

そこでここではANAの給与を年収として調べ、日本国内の平均年収や年収中央値と比較してみました。

はじめに、日本の平均年収と年収中央値から見ていきましょう。

日本の平均年収と年収中央値はどれくらい? 年代別にチェックしていこう

ANAでもらえる年収がどれくらいになるのか、就職を希望する方には重要なところです。

そこで、ANAの年収がどれほどなのか比較するために、日本国内の平均年収と年収中央値を参考に見ていきましょう。

平均年収と年収中央値は、それぞれ年収の目安を知ることができる値なのですが、微妙に考え方が異なります。

  • 平均値:データをすべて足して総数で割った値
  • 中央値:データを大きい順または小さい順に並べて真ん中にくる値

平均年収にも使われている「平均値」は、データの中に極端に大きな値や小さな値があると、影響を受けて変動する性質があります

一方中央値は、最大値と最小値の影響を受けにくい性質があります

どちらも平均的な値を知ることができますが、あくまで目安として見るのが良いでしょう。

日本の年代別の平均給与をチェック!

日本の平均給与は、平成30年度の場合、全体で441万円、男性は545万円、女性は293万円となっています。

この平均給与はすべての年代の平均なのでざっくりした金額ですが、男女の差が約250万円もあります。

次に、年代別に平均年収を見ていくと、45歳~59歳までの間が500万円台となっていて、年代を通してみると最も年収が高い世代です。社会人になりたての20代前半と比べて2倍近い平均年収になるのは、役職に就いたりベースアップしたりすることが影響しています。

年代平均年収
19歳以下137万円
20~24歳267万円
25~29歳370万円
30~34歳410万円
35~39歳448万円
40~44歳476万円
45~49歳502万円
50~54歳523万円
55~59歳520万円
60~64歳416万円
65~69歳325万円
70歳以上305万円

・参考:国税庁

年収中央値でも40代・50代が高額な傾向

日本の年収中央値を見てみると、年代が上がるごとに金額も上がっていくことがわかります。

40代・50代はともに500万円台でも10万円の差と、ほぼ差がない状態です。

平均年収と年収中央値の両方から見ても、40代・50代は高い給与をもらっていると言えるでしょう。

  • 20代:約300万円
  • 30代:約410万円
  • 40代:約520万円
  • 50代:約530万円

・参考:統計元:平均年収/生涯賃金データ2012年齢別DODA

ANA(全日本空輸)の年収について

日本の平均年収や年代別の年収に比べて、ANAの年収はどれくらいなのでしょうか。

年収といっても、職種や役職に就いているかどうかなども影響すると考えられますし、年代によって差があることも予測できます。

また、航空業界として見た場合、ANAの年収は高いのか低いのかも気になるところです。

次では、ANAの年収をさまざまな角度から見ていきましょう。

ANAの職種ごとの年収と役員の年収を調査

ANAの職種は主に事務職、技術職、客室乗務員、パイロットなどがあります。

ANAでは、各職種の年収を公開しておらず、年収を予測できるような関連データも見つからなかったため、明確な平均年収を知ることはできませんでした。

ですが、Yahoo!ファイナンスによると、平均年齢45.5歳で776万円の平均年収と発表しています。

この45.5歳を軸に日本の年代別平均年収を見ていくと、45歳から49歳の方の平均年収は502万円で、274万円もの差があることがわかります。

274万円といえば20歳から24歳の平均年収に近い金額で、おおよその金額とはいえANAの年収は国内の平均より高いと言えるでしょう。

また、日本の平均年収のうちどの年代でも700万円台の年収の方はないことからも、一般の方よりも高い年収だと判断できます。

・参考:Yahoo!ファイナンス

企業をANAに限定せず、職種から年収を見ていくと厚生労働省の賃金構造基本統計調査では次のようなデータがありました。

  • 客室乗務員:544.4万円
  • パイロット:2,047万円

あくまでも国内の客室乗務員・パイロットの平均年収だと考えると、大手航空会社のANAの年収はこれより高くなる可能性が出てきます。

・参考:賃金構造基本統計調査

加えて、2018年度のANAの有価証券報告書によると、ANAの役員の給与も平均給与を計算することができました。

あくまでも計算上の平均給与額ですが、取締役ともなるとパイロットの平均年収の2倍以上にもなります。

ANA役員の給与
役職総額対象となる役員数平均給与額
取締役3億2,900万円7人4,700万円
監査役5,700万円3人1,900万円
社外役員7,700万円6人1,283万円

・参考:2018年度 有価証券報告書

ANAの男女別・年代別の平均年収を計算!

これまでのデータを元に、ANAの平均年収を男女別・年代別で計算してみました。

男性は40歳から59歳までが1,000万円台、女性は25歳から59歳までが500万円台とかなり高額なことがわかります。

また、60歳を過ぎても男性は600万円以上、女性は300万円台後半を維持しているなどシニア世代になっても随分と稼げる印象です。

全年齢の平均年収の平均額をみると、男性は959万円、女性は513万円です。

男女でほぼ2倍のさがあるとしても、女性の年収が低いとは感じにくいでしょう。

年代・男女別の平均年収
男女別男性女性
19歳以下273万円195万円
20~24歳491万円428万円
25~29歳692万円560万円
30~34歳811万円554万円
35~39歳910万円551万円
40~44歳1,001万円542万円
45~49歳1,109万円545万円
50~54歳1,191万円531万円
55~59歳1,177万円524万円
60~64歳894万円408万円
65~69歳692万円357万円
70歳以上621万円366万円
平均959万円513万円

次にANA全体で見た年代別の年収を計算してみました。

会社全体で見ても、20代前半からすでに年収450万円越えで、50代でピークを迎え、40代から50代が最も平均年収が高くなるのは日本全体と同じ傾向でも、金額が違います。日本全体の平均年収の1.5~2倍近いといっても良いほど高額です。

また、60代以降は徐々に下がり始めますが、それでも70代で500万円以上の年収を維持しています。

計算上の金額とはいえ、ANAで働いた場合はかなり高額な給与をもらえると解釈して良いでしょう。

19歳以下241.7万円
20~24歳469.82万円
25~29歳651.07万円
30~34歳721.45万円
35~39歳788.32万円
40~44歳837.59万円
45~49歳883.34万円
50~54歳920.29万円
55~59歳915.01万円
60~64歳732.01万円
65~69歳571.88万円
70歳以上536.69万円

他の航空会社の平均年収とはどう違う? 他社と比較してみた

ANAの平均年収は国内平均よりも高いことがわかりましたが、他のの航空会社と比べてどうなのでしょうか。

日本を代表する航空会社4社を参考に、平均年収を比べてみました。

ANAの平均年収はJALに一歩及びませんが、3番目に高いAir Doとの差は110万円、4番目の日本通運とは166万円もの差があります。

どちらの航空会社よりも100万円以上も多いことは、同業の航空会社の中でも平均年収が高いことを示すと言えるでしょう。

社名平均年収
ANA776万円
JAL827万円
日本通運610万円
Air Do666万円

・参考:Air Do有価証券報告書4ページ目

これから航空会社への転職を考えている方が抑えるべきポイント

ANAをはじめとする航空会社の平均年収は高く、60歳以降も高めの年収を維持できることから、航空会社に転職しようと思った方もいるのではないでしょうか。

航空会社の中途採用は新卒採用とは別に行われることが多く、転職のチャンスは十分にあるといえます。

ですが、中途採用は不定期で行われることがほとんどで、職種が限定されて客室乗務員のみといったケースも良くあります。職種が客室乗務員に限定されている場合は未経験の方には厳しくなり、応募すらできないこともあるでしょう。

職種が限定されている求人は、出産や育児などでブランクのある客室乗務員経験者に向けたものと解釈しておいてください。

 

では、客室乗務員以外の職種に転職したい場合はどうでしょうか。

航空会社では即戦力になる方を求める傾向があり、同じ職種の実務経験があれば航空業界未経験でも応募できる求人があります。ある程度のスキルを持つ方を採用する方が効率的で、経験が豊富なほど採用される可能性が高くなるでしょう。

また、航空業界では外国人が多く行き交う場で働くため、外国語の習得を条件にしていることがあります。

実務経験が不問の場合でも、よくある条件です。

TOEICのスコアを履歴書に記載することや、外国語の実力を証明できるような学歴の記載が必要になることもあるので、英語をはじめとする外国語はできる限り会話ができるレベルにしておくようにしましょう。

ANA(全日本空輸)の平均年収は高い!だが求められる人材スキルも高め

ANAの平均年収は日本全体の平均年収や他の航空会社と比べても、ぐっと高いことがわかりました。

日本の平均年収の1.5~2倍にもなる年収をもらえることは、さすがは日本を代表する航空会社です。

そんなANAへの転職は、一見すると敷居が高く感じますが、不定期ではあるもののチャンスがあります。

中途採用の求人の多くは客室乗務員で未経験の方には厳しいですが、その他の職種では即戦力になるような人材が求められています。即戦力になるような実務経験や、豊富な経験があればチャンスは十分にあるでしょう。

 

また、航空会社では外国人が多く行き交う場でもあるため、英語を始めとする外国語を習得しているとより有利になります。

航空会社への転職を考えているなら、即戦力になるようなスキルや経験を重ね、外国語を習得しておくようにしましょう。

具体的な中途採用の求人情報は、各航空会社の公式ホームページで発表されることが多いので、定期的にチェックするのがおすすめです。