給料が少ない、残業が多い、休みが少ないといった不満によるものから、もっとキャリアアップしたい、やりがいのある仕事につきたいといった前向きなものまで、理由は様々ですが今の会社を辞めたいと考えている40代は少なくないはず。
今回はそんな40代の人の為に、現在の転職市場の状況や、辞めたいと考えている人が注意すべきポイントを紹介します。
おすすめの転職サービス
なかでもリクルートエージェントは全年齢層向け・求人の種類も豊富なので、まずはここから登録を始めてみましょう。
おすすめの3サービス | 公式 |
---|---|
リクルートエージェント | 公式 |
doda | 公式 |
ミイダス | 公式 |
40代が会社を辞める理由
厚生労働省の「雇用動向調査結果の概況」によると、40代が会社を辞める理由は以下の通りになっています。
【40歳~44歳、男性】
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・17.3%
- 職場の人間関係が好ましくなかった・・・8.5%
- 給料等収入が少なかった・・・7.9%
- 会社の将来が不安だった・・・7.5%
- 能力・個性・資格をいかせなかった・・・4.4%
- 仕事の内容に興味を持てなかった・・・4.0%
【45歳~49歳、男性】
- 会社の将来が不安だった・・・24.3%
- 給料等収入が少なかった・・・11.0%
- 職場の人間関係が好ましくなかった・・・10.2%
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・8.4%
- 能力・個性・資格をいかせなかった・・・3.3%
- 仕事の内容に興味を持てなかった・・・3.1%
【40歳~44歳、女性】
- 職場の人間関係が好ましくなかった・・・10.3%
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・9.6%
- 給料等収入が少なかった・・・8.0%
- 仕事の内容に興味を持てなかった・・・6.9%
- 会社の将来が不安だった・・・5.6%
- 能力・個性・資格をいかせなかった・・・2.5%
【45歳~49歳、女性】
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・16.1%
- 職場の人間関係が好ましくなかった・・・11.3%
- 給料等収入が少なかった・・・9.3%
- 仕事の内容に興味を持てなかった・・・6.4%
- 能力・個性・資格をいかせなかった・・・4.8%
- 会社の将来が不安だった・・・2.3%
男女ともに、残業・休日等の労働条件や給料といった待遇面、人間関係などの労働環境面で会社を辞める人の割合が高くなっています。
待遇や労働環境というのはたとえ40代でも転職によって割と改善しやすいもの。転職して休みが増えた、給料が上がったなんて話はよく聞きます。だからこそ、不満から会社を辞めるという人も多くなっているのでしょう。
一方で20代など若い世代で多い仕事内容面で辞める人の割合は、40代になると低くなっているという特徴も見受けられます。
40代にもなると仕事内容を変えるというのは中々できません。若い世代に比べて未経験職種へキャリアチェンジするのは格段に難しく、できたとしても大幅な給料ダウンになってしまう可能性が高いです。
その為、もし不満があっても会社を辞めるということまでには繋がらずに、割合としても低くなっていることが考えらえます。
また男女の違いとして顕著なのが会社の将来性が不安で会社を辞めている人の割合。既婚男性は特に、50代になってから倒産やリストラなんて目にあったら大変ですから、これを理由にいち早く会社を辞めるという人もかなり多いです。
会社を辞めたい40代が知っておきたい現在の転職事情
会社を辞めたいと考えている人が、合わせて考えなくてはいけないのが「転職」のこと。
貯金と退職金でもう働かなくてもいいという人ならいいですが、ほとんどの人は今の会社を辞めてもまた違う会社で働かなくてはいけません。
だからこそ知っておくべきなのが現在の転職事情です。40代の転職事情はどうなっているのでしょうか。
40代の転職はかなり活況
以前まで転職には35歳限界説なんて言葉があり、35歳を超えると転職成功率が大幅に下がるなんてことを言われていました。
しかし現在はそんなことはありません。
現在の転職市場では30代後半はもちろん40代を求める会社も多く、かなり活況となっています。すなわち会社を辞めたい、転職をしたいと考える人にとってはありがたい状況です。
そうなっている理由には以下の点が考えられます。
- 人口減少により全体の労働人口が不足している為、若年層だけでは人手が足りない
- 就職氷河期時に採用を減らしたことで、この世代が企業内で不足している
- 事業拡大スピードの加速により、経験豊富な即戦力のニーズが高まっている
40代なんていらない、採用するなら若手なんていうのはもはや昔のこと。転職してキャリアアップするチャンスは現在大いにあるという状況になっています。
40代転職に関するデータ
いくつか40代転職に関するデータを紹介します。
enミドル転職の「ミドル人材の求人動向」によると、転職コンサルタントが考える今後のミドル人材に対する求人の増減予測が以下の通りになっています。
- 増加すると思う・・・85%
- 変化ないと思う・・・14%
- 減少すると思う・・・1%
ただでさえ以前に比べて多い状況であるのに、さらに増加するという人が圧倒的多数。減少すると回答した人はごく僅か。常に転職市場と密に関わっているコンサルタントは、今後も圧倒的に増えていくという予想をしています。
続いてdodaの「転職成功者の年齢調査」。
こちらのデータによると、現在の転職成功者の平均年齢は31.7歳(男性32.4歳、女性29.8歳)。これは以前に比べて2歳以上も増えていた数字で、転職成功者の年齢が上にシフトしていっているのです。
また転職成功者の年齢の内訳をみると、以下の通りになっています。
- 24歳以下・・・9.8%
- 25歳~29歳・・・38.9%
- 30歳~34歳・・・24.3%
- 35歳~39歳・・・13.2%
- 40歳以上・・・13.8%
全体から見れば少ないですが、そもそも転職活動を行う自体が他の年代に比べて少ない40代がこれだけの割合を占めているというのは、ミドル層の転職がしやすくなっているからこそです。
なお転職成功者全体のうち、40代以上が占める割合の推移は以下の通りです。
- 2007年・・・2.5%
- 2013年・・・9.3%
- 2015年・・・12.2%
- 2018年・・・13.8%
明らかに年々増えていて、10年前に比べると5倍以上。確かに昔は35歳限界説というのが事実であったものの、今ではそれが完全に崩壊しているというのもこのデータからよくわかりますね。
未経験職種への転職は厳しい
このように以前に比べれば非常に転職がしやすくなった40代ですが、誰でも簡単に好きなようにできるかと言うとそんなこともありません。
特に40代が未経験職種へ転職することは、かなり厳しいというのが現実です。
企業が40代に求めるのは、あくまでスキル、経験、実績。
40代の需要が増えたといっても、あくまで経験豊富で即戦力になりうる40代の需要が増えているのであって、決して誰でも良いわけではないのです。
もちろん絶対に不可能というわけではありません。しかし、企業規模も職種も選択肢はかなり狭まるとともに、現在の給料から大幅にダウンしてしまう可能性が高いという点は覚悟しておかなければいけないことです。
会社を辞めたい40代が注意すべきポイント
ではここからは、会社を辞めたいと考えている40代が今後転職を進めていく上っで注意すべきポイントを紹介します。
勢いで辞めるのではなく将来をしっかり検討
40代は20代や30代に比べて、どうしても腰が重くなってしまう傾向にあります。会社を辞めたいと思っていても、あれこれ考えて結局何もせず今まで通りに過ごしてしまうのです。
しかし不満が解消されたわけではありません。ストレスは溜まり続けます。
するとどうなるでしょう。突然限界が来て、勢い任せに会社を辞めてしまう人がでてくるのです。
絶対にやってはいけない勢い任せの転職。意外なことに40代の人でもこれをしてしまう人が多くいます。
そうならない為にも、会社を辞めたいと考えているなら早い段階で具体的に転職等を考えていかなければなりません。
決して勢いではなく、将来についてもしっかり検討し、メリットがあると判断してからでないと辞めて後悔するだけです。
20代・30代に比べて転職は厳しい、だからこそ在職中に転職活動を
いくら以前に比べて40代でも転職がしやすくなったと言っても、20代や30代に比べれば決して楽ではありません。
求人自体は多くはないし、求められる能力も高く、条件も厳しいです。
当然中々決まらずに長期化してしまうこともあるし、下手したら思ったような転職が実現できないケースだってでてきます。
だからこそ転職活動は在職中に行わなければなりません。もしだめだったら、もしうまくいかなかったらという時に、転職しないという方法も残しておく必要があるのです。
自分の武器を明確にし、活かせる道を選ぶ
40代に求められるのはスキル・経験・実績です。入ってから頑張ります、入ってから勉強しますは通用しません。
ただこう言うと、全く同じ業種・全く同じ仕事だければいけないと勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
大切なのは、その仕事に対して活かせる武器を持っている人材かということ。
同じ職種での転職なら全く違う業種でも経験を活かすことができるので転職は可能だし、近い職種なら深い業界知識を武器に同業種の他社へ転職することができる可能性があります。
全く違う業種・職種でもマネジメント経験を武器にキャリアアップを成功させた事例も少なくありません。
だからこそ、まずは自分がこれまでどんなことを経験し、他社でも活かせる武器として何があるかを明確にしておくことが重要です。
他者の意見はあてにしない、自分で行動して確認する
会社を辞めようと思う、転職しようと思う。そんなことを友人等に相談すると、たいてい反対意見が返ってきます。
なぜなら多くの人は40代で転職するということにマイナスのイメージを持っているからです。
普通の人は40代の転職が活況であるなんてことは知りません。そして転職すると年収は下がる、そもそもまともな会社なんて見つからないと考えています。
だからこそ、周りの人の意見はあてにしてはだめ。
参考程度に話を聞くのはいいですが、あくまで自分で行動し、自分でしっかり確認するようにしましょう。無理だろうと思っていた人が実際に転職活動をしてみると良い求人が山ほどあって良い転職ができたなんて事例はたくさんあるのです。
資金計画を立て、余裕があることを確認しておく
転職にはお金がかかります。
転職活動時の交通費等だけではなく、引っ越し代などもかかってくる場合があり、人によっては数十万かかってしまう人だっているくらいです。
また転職後は最初のボーナスで満額を貰えないという点にも注意しなければなりません。査定期間に全くいなければボーナスが全くでないこともありうることです。
こういったお金面はしっかり考えるようにして下さい。
参考:転職後のボーナスで満額を貰えるのはいつから?最初は寸志程度?
家族には転職することではなく、転職活動することを相談する
いざ転職となると、家族に与える影響はかなり大きいです。収入面の変化のみならず、引っ越しや転校が伴う可能性もありますからね。
だからこそ事前に相談はしておかなければなりません。いきなり転職すると言っては揉める原因にもなるし、せっかく内定が出てもNGとされてかけた労力が無駄になるリスクがありますから。
ただ相談する際には、「転職する」と断定して言うのではなく「転職活動をしてみる」と言うくらいに留めておくことをおすすめします。
いきなり断定的に言ってしまうと、相手も不安に感じるし、場合によっては拒否したくなるもの。
しかし転職活動してみるというくらいなら、いい転職先があればということなので不安は少ないし、お互いの要望をすり合わせしやすくなります。
転職後にうまくやっていく為に必要なこと
せっかく転職活動が上手くいっても、入社先でうまくいかなければ意味がありません。
だからこそ、転職後の態度・行動というのは十分に注意しなければいけない点です。
特に40代は以下の点んに注意しなくてはいけません。
- 年下の社員に横柄な態度をとらない
- 前職の仕事のやり方にこだわりすぎない
- わからないことをごまかさない
- 新しいことに馴染む努力をする
40代になるとプライドが高くなっているせいか、周り、特に年下に対して大きな態度をとってしまいがち。
いくら経験がありこれまでしてきたことに誇りを持っていたとしても、転職したばかりの時は教えて貰う立場。極端に下手にでる必要はありませんが、すべての人に敬意を持って接しなくてはいけません。
会社を辞めたい40代の為の第一歩は転職活動をすること
会社を辞めたいという希望を実現する為には、とにもかくにも転職活動を始めるしかありません。
何もやらないうちから転職先が見つかるか見つからないかはわからないから、会社を辞めることができるかどうかもわかりません。
ミドル層の転職市場が活況になっているからこそ、ぜひ行動を起こしてみましょう。
転職エージェントはこんな人におすすめ! |
|
転職サイトはこんな人におすすめ! |
|
【最大手】リクルートエージェント
転職サイト|転職エージェント
多くの非公開求人を保有しており、求人件数はダントツNo.1。
20代の若手から40代のミドル層まで幅広い求人を扱っているので、転職するなら登録必須のサービスです。
まだ方向性の定まっていない方でも、あらゆる業界・職種の情報からピッタリの求人を見つけられるでしょう。
【登録したら待つだけ】ミイダス
転職サイト
会員登録の段階で自分の適正年収・職種適正を把握できるほか、希望条件を入力しておけば企業から面接確約のオファーが飛んできます。
逆にオファーが来なければ自由に応募することができないので、受け身で転職したい方、他のサービスと併用して使いたい方に最適です。
【満足度の高さ】doda
転職サイト|転職エージェント
求人件数はリクルートに次いでNo.2。
求人の内訳として、50%以上がエンジニア職(SE、Webエンジニア、建設、機械・電気など)なので、エンジニアの転職を考えている方は登録必須です。
質の高い求人を数多く取り扱っているのも特徴の1つになります。