せっかく就職した会社を1年も働かずに転職するということに対して、あまり良くないイメージを持つ人は多いかもしれません。
ちょっと甘すぎるんではないか、少なくとも1年は働いてみるべきではないのか。
そういった意見も多く、転職しても良いのだろうかと悩んでいる人はそれなりにいることでしょう。
そこで今回は1年未満で転職することの実態や成功に向けたポイントを紹介していきます。
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関連:たった7ヶ月の新卒が会社を辞めた私が今の会社に転職を決めた理由。1年未満だってチャンスはある。
新卒で就職した会社を1年未満で転職する場合の転職事情
まずは就職した会社を1年未満で転職する場合の転職事情について紹介して行きたいと思います。
第二新卒者の需要は高く、1年未満でも転職することは十分可能
以前では1年未満で転職することは中々ハードルの高いことでしたが、最近は就職してから3年以内の転職者が対象となる第二新卒の需要が非常に高くなっており、転職はしやすい状況になっています。
また、第二新卒として転職するのではなく新卒採用にも応募資格がある企業は多々ありますから、上手くいけば大手の人気企業に入社することだって可能性があることです。
1年未満と1年以上で転職する違い
第二新卒として転職する場合、1年未満と1年以上でどちらが評価が高いかということはあまり気にする必要がありません。
企業によってどういった人材が欲しいかは異なるので、多少の差はあるかもしれませんが、基本的にはその人自身のポテンシャルの高さ、熱意といった点が重視されることになります。
ただ、第二新卒として採用活動を行っている企業には1年以上の社会人経験を条件にしている場合があります。
特に大手ではそういう条件を課している場合が多くなってきており、1年未満の人よりも1年以上の人のほうが選択肢は多くなります。
まあ1年以上の勤務を条件として課している企業は多いわけではなく、選択肢としては十分かもしれませんが、いざ受けたいと思える企業があっても応募が出来ない場合もあるということは認識しておいて下さい。
もちろん1年未満で転職するというのは、いち早く仕事での不満を解消し、早い段階で自分の居るべき場所に移れるという利点はありますので、どちらが良いということはありません。
失業保険
自己都合による退職時の失業保険の受給条件には、「離職日以前の2年間に雇用保険に加入していた期間が満12ヶ月以上」というものがあります。
新卒で就職する以前に雇用保険に加入している人はそういないと思いますから、1年未満に退職してしまえば失業保険を受給することはできません。
1年未満で第二新卒として転職する場合に成功させる為のポイント
もしこれから1年未満で第二新卒として転職することを考えている場合、成功に向けて以下のポイントは守るようにして下さい。
目的、転職前後にどう変わるかを明確に
転職して一番避けなくてはいけないのは、転職して状況がむしろ悪化した、転職しても何も変わらなかったという状態になってしまうことです。
何かしら転職して改善された部分があり、それが自分の転職した理由と合致していなければ、転職して良かったということは思えないでしょう。
その為にも、まずはなぜ自分は転職するのか、転職によって何をどうしたいのかという目的を明確にすることが重要になります。
また、転職活動を進めて内定を貰ったタイミングでは改めて現在の会社とこれから行こうとしている会社をしっかり比較し、どういった点で良くなるか、悪くなる点はないかということを考え、最終判断を下さなくてはなりません。
内定を貰うと、苦労してきた転職活動からの解放、不満のある今の仕事からの解放でつい気持ちが先走りがちですが、内定後だからこそ人事に確認できるということもあるので、そのタイミングで改めてしっかり考えるようにしてください。
転職時期によって柔軟に転職活動を行う
1年未満で転職する場合、転職時期によって転職活動のやり方は異なってきます。
1年未満であれば第二新卒として転職することだけではなく、新卒採用枠への応募と可能となりますが、時期によって翌年の採用に間に合う場合、秋採用にチャレンジできる場合などがあります。
一つの方法に固執するのではなく、使える手段はできるだけ使うようにしましょう。
また第二新卒として転職する場合であっても、大手企業は4月入社、10月入社のタイミングで一括採用を行っていることが多いので、転職するタイミングをそこに合わせるという方法もあります。
利用しておきたい転職サービス
転職活動を進めるにあたり、求人を探す、履歴書を書く、面接に行くといったことをこなしていかなくてはなりません。
それらを進めるにあたり転職サイトや転職エージェントは上手く使っていく必要があります。
転職サイトは求人を探すだけではなく、自分の強みや市場価値の診断ができたり、スカウトサービスを使えば好条件の非公開求人からオファーを貰うことができたり、場合によっては書類選考や1次面接が免除となる場合もあります。
また、転職エージェントではキャリアの相談にのってくれたり、履歴書の作成補助、面接の練習といったものをしてくれますし、何より自分に合った仕事、自分が希望している仕事を多数紹介してくれます。
転職支援サービスのおすすめ順は以下の通り。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- マイナビジョブ20s
リクルートエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・より多くの求人を紹介してもらいたい方 ・年収や入社日などの交渉を任せたい方 ・年収UPを実現したい方 |
転職エージェントといえば、まずリクルートエージェントが最大手として挙がります。
公開求人・非公開求人ともに15万件以上取り扱っており、業界No.1の転職成功実績があります。扱う求人数が多いので、経験者・未経験者、若年層・ミドル層などどんな方でも利用することができます。
キャリア相談から履歴書や面接対策、年収交渉などをして貰えるので、転職活動がかなり楽になるし、何より15万件以上ある非公開求人を紹介して貰えるというのが最大のメリット。
待遇の良い求人は応募が殺到する為、検索しても出てこない非公開求人となっている場合が多いです。優良企業、ホワイト企業に転職したいなら非公開求人抜きで考えるわけにはいきません。
もちろん、公開求人にも優良求人はたくさんありますので、公開求人を15万件から検索できるメリットは非常に大きいです。
求人の量・質、サポートなどの評判も良く、私も利用しましたが対応が良かったという印象を持っています。
とにかく転職活動するならまず大手。求人数だけではなく、企業への交渉力や情報収集力も強いので、あえて大手を外す意味はありません。
マイナビエージェント
対象の年代 | 20代~30代 |
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どんな人に向いている? | ・若年層の方 ・関東、関西で仕事を探している方 ・企業への連絡や面接対策など、エージェントに任せたい方 ・フリーター→正社員を目指したい方 |
新卒の就職時にマイナビを利用していた人は多いと思いますが、マイナビエージェントはそのマイナビの20代、30代に特化した転職エージェント。
求人数だけ見たら他にもっと多いものがあるんですが、首都圏、関西圏の20代、30代にとってはかなり良い転職エージェントです。
求人数は2万件以上、そのうち8割以上が非公開求人となっています。
年齢、地域を絞った割にはかなりの量だと言えるでしょう。
doda
対象の年代 | 25歳~34歳 |
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どんな人に向いている? | ・特に技術職、営業職を希望の方 |
dodaはリクルートエージェントに次いで求人数が多い転職エージェントです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントは、転職活動を行う際、必ずエージェントのサポートを受けながら進めることになりますが、dodaではサポートが要らなければ受けないということも可能です。
エージェントを利用したからといって転職を強要されることはありません。しかし、すぐに転職する気がない方にとっては利用しづらいかもしれません。
その代わり、非公開求人を受けることができなくなりますが、「今すぐ転職したいわけではない」「いい求人があれば転職したい」などエージェントからのサポートを受けづらいと考えている方にとってはメリットがあります。
マイナビジョブ20s
対象の年代 | 20代 |
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どんな人に向いている? | ・20代の方 |
マイナビジョブ20sは20代のサポートに特化した転職エージェントです。
一度正社員として就職した方はもちろん、フリーター→正社員への転職にも強いのが特徴です。
扱っている求人はすべてが20代が対象です。サポートを担当してくれるエージェントも20代のサポートを専門としているので、あなたのポテンシャルを十分に引き出して転職成功へ導いてくれるでしょう。
転職を考えている20代の方は忘れずに登録しておきたい転職エージェントです。
しっかりと準備した計画的な転職なら1年未満でも大丈夫
たとえ就職して1年未満で転職するとしても、現状をよく知り、しっかりと準備をして計画的に転職活動を行うのであれば成功する確率は非常に高いと思います。
逆に衝動的に仕事を辞め、ありもしない淡い期待を抱きながら転職すれば成功する確率は低くなっていくでしょう。