離職期間3年以上。空白期間のブランクは埋められるのか?無職から脱出できる人の特徴

転職において不利になる要因の一つであるとされている空白期間。

社会人から離れている期間が長くなればなるほどに、ブランクがありすぎて年齢の割に業務遂行能力が低い、仕事に対するモチベーションがない、計画性がないなどネガティブなイメージを持たれてしまうため、転職活動が厳しくなる傾向があります。

今回は3年以上もの空白期間がある中で転職活動を進めた人の転職体験談や、無職から転職する際の注意点、失業保険のもらい方まで無職に関する様々なことをお話しします。

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目次
  1. 「無職」は法律で定められた言葉ではない
  2. 転職時、空白期間はどれくらいあると不利になる?
  3. 20代、職歴に空白期間が3年以上あった人の転職活動体験談
  4. 3年以上のブランクによって転職活動は厳しいものに
  5. 3年以上のブランクを持った転職活動の結末
  6. 空白期間はできるだけ短い方がいい
  7. 離職期間は転職時にネックになる?20代ならまだ可能性はあるかもしれない
  8. 20代で3年以上無職でいると脱出できない人の9つの特徴
  9. 20代で3年以上無職の状態でも、そこから脱出できる人の特徴3つ
  10. 年齢に関係なく無職の人みんなが気にしておいた方がよいこと
  11. 30代で無職になろうとしている人が気にした方がいいこと
  12. 40代で無職になろうとしている人が気にした方がいいこと
  13. ブランクがある人の再就職。履歴書、面接はどうする?
  14. 失業保険にまつわる3つの疑問
  15. いつかは正社員にと考えている人はできるだけ早めに転職活動を開始しよう

「無職」は法律で定められた言葉ではない

無職というと、「まったく仕事をしていない人」をイメージする方が多いと思いますが、実際、国で無職の定義が定められているわけではありません。

例えば、専業主婦や専業主夫は無職といえるのか、など認識の微妙な差が存在するでしょう。

他にも、学生は仕事はしていないけれど、無職とは言えないのではないか、と感じる人は多いと思います。

実際のところ、「無職」の定義はどうなっているのでしょうか。

無職とニートとフリーターの違いは?

ニートとは、一般的に働いていない状態でかつ働く気もない人のことを指します。

一方、無職は現状、職には就いていないけれど、働く気はある状態、フリーターは、正社員ではなく、パートやアルバイトをしている人のうち学生ではない人や無職になり求職活動をしている人などを指します。

普段なかなか使い分けを意識することはないかもしれませんが、空白期間後の転職時には働く気がない「ニート」だったのか、それとも働く意欲はあったのかが重要になってきます。

令和5年8月時点の完全失業者は182万人

総務省統計局のデータによると、令和5年8月時点で、完全失業者は182万人も存在します。

予想よりも多いと感じる方が多いのではないでしょうか。

さらに、なかには自ら辞めた人もいますが、非自発的に、つまり自ら望んでいないけれどやめざるを得なくなった人が40万人も存在するのです。

このように、予期せず無職になる人の割合も意外と多く、予想外であるため再就職も通常より大変になるという現状も存在します。

実際、働く意思はあるのにやむを得ず無職になってしまったという方もいるのではないでしょうか。

参照:総務省統計局「労働力調査 (基本集計)

このコラムでの無職

上記で紹介したように、無職にも様々な種類があり、人によって認識に差があることもわかりました。

そこで、このコラムでは、無職とは「仕事をしていない人」で、かつ「(親や配偶者などの)扶養に入っていない人」と定義することとします。

さらに、転職についてをご紹介するため、無職だけど「働く意思のある人」に限定します。

転職時、空白期間はどれくらいあると不利になる?

転職時、空白期間はどれくらいあると不利になる?転職時、空白期間はどれくらいあると不利になる?

まず、転職時に空白期間がどれくらいあると不利になるのかをチェックしていきましょう。

一般的に、空白期間は3ヶ月を超えると企業の印象にネガティブな影響を与え、半年を超えると何か理由があるのでは? などと注目されるようになります。

ほとんどは3ヶ月未満であれば問題視されることはないものの、半年を超えて1年、2年と長くなるにつれてどんどんネガティブな印象が強まり、3年ともなれば正当な理由があったとしても厳しい転職活動になります。

もちろん介護、出産、育児、病気などやむを得ない理由で空白期間が生じてしまう場合は、モチベーションが低いとは見られません。

ただ、3年ものブランクによって業務遂行能力が著しく落ちている可能性は否定できないため、やはり積極的な採用に至らないのが現実です。

転職エージェント【ワークポート】が企業各社の採用担当者に対して行った職務経歴書にブランク期間があると採用に不利になるかどうかのアンケートでは、90%の方が不利になると回答しています。

その理由として、離職期間が半年以上あると就業意欲が本当にあるか心配、雇ったとしてもすぐに辞めてしまう恐れ、ビジネスの勘が鈍っている可能性があるなど、実際の業務に支障が出ることを心配する傾向が見られました。

採用したくないわけではないものの、離職3ヵ月未満の方に比べて不安要素が大きいという解釈ができます。

20代、職歴に空白期間が3年以上あった人の転職活動体験談

空白期間が長ければ長いほど、転職が難しいと言われていますが、実際どうなのでしょうか。

ここからは、20代でフリーターをしていて転職しそびれてしまった方の体験談をご紹介していきます。

大学を卒業して新卒で入社した会社はゴリゴリのブラック企業でした。

毎日終電近くまで働き、時には終電に間に合わないこともあったにもかかわらず、残業代は一切なしで手取りは16万円程度と仕事量と給与のバランスなど存在しない状態でした。

上司からは毎日罵声を浴びせられるし、精神的にも肉体的にもかなり限界まで追い込まれながら働く日々が続いたと記憶しています。

それでも2年ちょっとはなんとか頑張ってきたんですが、さすがに限界を感じて転職を決意、在職中に転職活動を進める時間が取れなかったので、先に退職してじっくり転職活動を始めようと考えていたんです。

ただ、実際に退職してみると、それまであまり休みもなく限界近くまで働いてきた反動からかなかなか転職活動をする気になれません。

何から手を付ければ良いか分からず、実家暮らしで生活費はアルバイトで十分賄うことができたので、まずは心身の健康を取り戻すことを優先しようと考えました。

ですが、毎日心のどこかでそろそろ転職活動を始めなければと思いながらも、結局ずるずる3年以上の長い間をフリーターとして過ごす過ごすことに。

正社員をあきらめたわけではないのですが、気づけば3年以上も気楽な生活に甘えてしまっていました。

3年以上のブランクによって転職活動は厳しいものに

3年以上のブランクによって転職活動は厳しいものに

ようやく重い腰を上げて転職活動を開始したのは28歳の時、30歳が見えてきてさすがに焦りを感じて転職活動に本気で取り組むことにしたんです。

ただ、そこからの転職活動は決して楽なものではなかったです。

転職サイト経由でいろいろな求人に応募してみたものの、まず書類選考が通りませんでした。

数少ない求人の中には面接に進めたところもありましたが、離職歴の空白期間について聞かれて3年以上は長すぎると言われる始末です。

転職サイトがダメなら転職エージェントはどうか? と登録してみたけれど、紹介できる求人がないと断られたこともありました。

転職サイトや転職エージェントを利用する際に、希望する休日数や給料などの条件を下げたり、営業職など採用されやすい職種を選んだりすればチャンスがあったのかもしれません。

ただ、以前働いていた会社がブラック企業であまりにも辛かったこと、それでも以前の仕事が好きだったことから、条件面や職種での妥協ができなかったので、より転職活動を難しいものにする原因になったと思います。

3年以上のブランクを持った転職活動の結末

3年以上のブランクを持った転職活動の結末

転職活動を始めて最初に利用したのは転職エージェントでした。

最初に登録した転職エージェントには紹介できる仕事がないと断られ、違う転職エージェントに登録したところ、サポートを受けることができるようになったことが大きなきっかけになり、最終的にはなんとか正社員としての仕事で内定を貰うことができ今は無事仕事に就いています。

ただ、条件面では少し妥協せざるを得なかったです。

別に、特別高望みをしているわけではなかったのですが、転職エージェントの人から空白期間が長いこと社会人経験が2年と短いことから多少妥協する必要があるとはっきり言われてしまったためです。

今となっては、はっきり言ってくれて良かったと思っています。

高望みし続けて正社員になれないまま30歳を超えてしまうよりはずっといいし、仕事を続けていればまた転職のチャンスも生まれますからね。

また、3年以上の空白期間について、企業にどう説明するかなども一緒に考えてくれた点も助かりました。面接で絶対に突っ込まれることでしたから。

そんなわけでなんとか1社内定、さすがに嬉しかったです。

この転職は自分にとって100点満点の転職だったとは言えませんが、70点から80点くらいの転職だったのではないかなと思います。

空白期間が長いとここまで転職が不利になることを身に染みた転職活動でもありました。

空白期間はできるだけ短い方がいい

空白期間はできるだけ短い方が良い

私の場合、まだ20代だったこともあってなんとか転職エージェントにもサポートをして貰えたし、ある程度は納得できる会社から内定を貰うことができました。

ただ、それでも絶対に空白期間は短い方がいいという点だけは言っておきたいです。

本当にこれで苦労しました。

面接官からの当たりは厳しいし、めちゃくちゃ突っ込まれます。

転職エージェントからもはっきり不利になると言われました。

また、実際に働き始めた時も、ブランクによって最初はなかなかうまく仕事ができなかったし、同年代との差もかけ離れていることを実感しました。

社会人としての評価の厳しさを痛感した時間でした。

離職期間は転職時にネックになる?20代ならまだ可能性はあるかもしれない

どの年代であっても空白期間が長い方が、ずっと社会人として働いてきた人よりも厳しい目で見られるのは仕方ありません。

ただ、転職活動の方法次第では成功は十分可能ですし、実際に空白期間が合っても転職した人は多くいます。

特に、20代であれば、今後の伸びしろやポテンシャルが期待されることも多いため、他の年代と比較して転職しやすいと言えるでしょう。

転職を成功に導くためには、転職市場をよく理解して、ポイントを抑えることが大切です。

20代で3年以上無職でいると脱出できない人の9つの特徴

1. 何からしたらいいのか?わからないこともわからない

社会復帰したいとはなんとなく考えているけれど、ブランクが長すぎてまず何からしたらいいのか分からない、特にやりたいこともない、という場合、なかなか無職から脱出できません。

やることが頭の中でごちゃごちゃしていて、整理できていない。

「とりあえず何かしなきゃ」と考えてはみるものの、上手くイメージが湧かず結局動かない、といった方も多いのではないでしょうか。

とにかく動かなければ何も始まらないので、まずは情報収集をして、やることを書き出してみましょう。

2. 空白期間の言い訳内容が嘘

空白期間が後ろめたいことだからと言って、うそをつくのは絶対にいけません。

うそをつくと、後で話のつじつまが合わなくなり、面接官や会社の人にばれてしまいます。

例えば、「海外に行っていた」「親の介護をしていた」などとうそをつくと、あとで、どこの国に行っていたの?親御さんの体調は?など聞かれたときに、細かい部分が上手く答えられないくなるでしょう。

また、勉強していました、資格を取りましたなどといった嘘も、後々ばれて信頼をなくすことにつながってしまいます。

むしろ、「頑張ったけれど職が見つからなかった」「心身の休養期間にしていた」など正直に答えた方が好印象です。

3.「なんとかなるっしょ」思考が強すぎる

たしかに気を詰めすぎて疲れてしまうよりも、ある程度の楽観的思考はとても大事ですが、何も考えないのは良くないです。

「何とかなる」と何も行動に移さなければ、スタート地点にすら立つことができません。

例えば、筆記試験などで弱点箇所がわかっているのに対策をしない、数多く会社を受ければなんとかなるだろうと楽観視する、などといった思考では転職活動は上手くいかないでしょう。

ある程度気楽な気持ちは持ちつつも、努力は怠らないマインドが大切です。

4. 危機感が少ない

上の「何とかなる」思考にも似ていますが、実際、長期間無職状態でいることは、危険です。

無職で居続けると、数万単位の健康保険料、住民税、年金に加え、毎月家賃に管理費、駐車場費など膨大な生活費がかかってくるにもかかわらず、入ってくるお金も貯金もゼロ、という状態に陥りかねません。

危機感が少ないと、ある日通帳の残高を見たり、突然税金督促の郵便が来て、初めて目が飛び出す、などの事態が発生してしまいます。

ある程度、先のことを考えて、無職でいることに危機感を持っておくことは必要です。

5. 自暴自棄になっている

無職から抜け出すために、ある程度の危機感は大切です。

しかし、「自分なんかどうせ転職できない。」「何をやってもうまくいかない」と自分を卑下しすぎても、うまくいきません。

適度な危機感や緊張感は持ちつつも、自分に自信を持つことが大切です。

とはいえ簡単には自分に自信が持てないという方は、どこまでさかのぼっても問題ないので、自分の成功体験や得意なことを思い出しましょう。

思い出すことで、自分に自信がつくのと同時に、就職活動を成功に導く手がかりが隠れているかもしれません。

6. 就職活動にネックになるほどの転職回数

一般的に日本社会では、無職期間や転職回数が少なければ少ないほどいいとされている風潮がありますが、数回程度であれば特に問題がないことが多いです。

しかし、20代なのに5回も転職をしている、一つの会社での在籍期間が短く転職を繰り返している、などという場合、何か問題があるのではないかと選考に落とされてしまうことがあります。

2.3回の転職であれば問題ありませんが、それ以上転職しているという方はしっかり人事を納得させられる、転職を繰り返した理由を考えておくことをおすすめします。

7. 弱すぎる志望動機

どんな企業でも、採用の担当者は「うちで活躍できるのか」「長く働き続けてくれるか」といった企業とのマッチ度を見ています。

したがって、「貴社の経営理念に共感しました」など具体的でない志望理由や「職を得たいと思ったから」などどんな企業でも通じてしまうような志望理由は、他と差別化できず落とされてしまいます。

志望理由は、貴社の○○という企業理念が自分の○○の強みと合っているから、など具体的に書くことを意識しましょう。

企業研究や業界研究をしっかりと行い、自分と企業のマッチ度や自分のスキルをしっかりとアピールすることが大切です。

8. 業種業界を決めてそれ以外は受けない

企業や業界は無限にあるため、ある程度絞ることは大事ですが、極端に一つの業界や業種以外は受けないという考え方は危険です。

受け始めてその業界が自分に合わないとわかったら、また一から転職活動を始めなければいけませんし、その業種業界に全て落ちてしまったら、候補がなくなってしまいます。

業種や業界を選定する際は、自分の譲れない軸を三つほど決めて、それに適したものを2~3つほど選ぶことをおすすめします。

業界や業種で絞るのではなく、まずは軸で絞ってみましょう。

9. ハローワークにしか行かない

ハローワークは、求人もたくさんあり、厚生労働省が設置しているため安心して利用できますが、デメリットも存在します。

例えば、転職エージェントのようにオファー制度はないため、自分から積極的に動かなければいけない、求人情報が古く実際と異なる、という欠点もあるのです。

実際、転職エージェントなど、ハローワーク以外にも仕事探しの助けになる場所はたくさんあります。

転職エージェントの方がサービスが充実している場合もあるので、視野を広げてしっかり調べたうえで、自分に合った就活支援を探していきましょう。

20代で3年以上無職の状態でも、そこから脱出できる人の特徴3つ

数打ちゃ当たるとは思っていない

1つ目の特徴は、一つ一つの企業を丁寧に受けられる人です。

数打ちゃ当たる精神でとにかくたくさんの企業を受け続けていても、転職は成功しません。

大切なのは、自分に合った企業や業界を選定して、一つ一つ丁寧に選考ステップを踏んでいくことです。

自己分析をして、自分にはどんな業界が合うのかを理解したうえで、選考を受ける企業の研究をできる人は、すぐに無職から脱却できます。

就活戦線の基地をハローワーク以外にも持っている

先程述べたように、ハローワークの支援には限りがあるため、転職エージェントなど別の支援と併用することがおすすめです。

例えば、地元の求人はハローワークで探し、面接や書類選考の対策は転職エージェントで転職のプロにお願いする、など上手に使い分けることで、無職から抜け出せる確率が高まります。

ハローワークだけでなく、他の転職支援サービスも活用して、使いこなしていきましょう。

頼れる人がいる

無職を脱出するためには、周囲に頼れる存在の人がいることも非常に大切です。

無職期間が長い、転職回数が多い、という方は転職活動が長期化することも考えられます。

長期化すればするほど、やる気をなくし、無職状態から抜け出すことを諦めてしまう可能性が高まります。

そんな時、周囲に悩みを聞いてくれたり、一緒に進めてくれたりする存在の人がいれば、より早く無職から脱することができるでしょう。

また、客観的な視点からアドバイスをもらうことで、就職を成功させる手がかりが得られるかもしれません。

前職の職場の上司や同僚、家族、友達、パートナー、転職エージェントのアドバイザー、など誰でも問題ないので、頼れる存在を作ることをおすすめします。

年齢に関係なく無職の人みんなが気にしておいた方がよいこと

毎月の住民税や健康保険料、年金の支払いは待ってくれない

働いていないからといって、住民税や健康保険料、年金の支払いが免除されるわけではありません。

会社に属していた期間は、会社の給与から天引きされる形で支払っていたので気にする必要はありませんでしたが、無職になると自分で手続きをして支払う必要があります。

支払いを滞り続けると、保険がきかなくなったり、将来もらえる年金額に影響が出る場合もあるため、注意が必要です。

例えば、扶養に入っていない場合、無職であっても、国民年金第一号の被保険者となり、年金を支払う必要があります。

また、住民税は前年度の収入に応じた額を支払うことになるため、今年働いていなくても、前年は仕事をしていた場合、支払い請求が送られてきます。

しっかりと自分が支払うべき税金を確認して、漏れのないようにすることが大切です。

参照:日本年金機構「会社を退職した時の年金手続き

   マイナビジョブ20’s「退職後の手続き(保険・年金・住民税・年末調整・確定申告など)

生きてるだけでお金がかかる

どんなに生活を切りつめても、家賃、光熱費、水道代、税金、食費など、生きているだけである程度お金は必要になってきます。

「今は休養期間」と考え、だらだらと無職期間を延長し続けていると、気づいたときには貯金が底をつき、仕事も見つからない、といった事態に陥りかねません。

貯金切り崩す、日雇いバイト、借金するなど、お金を臨時的に工面する方法はあるにはありますが、結局どれも長続きしません。

特に借金は、利息が膨らみ返却するのが大変になるため、おすすめしません。

生活を維持するために必要なお金の額をしっかりと理解し、早め早めに行動することを心掛けましょう。

職が無いからといって人生終わりじゃない

転職活動中は、自分に対して「なかなか受からない」「自分は価値のない存在なのかも」と否定的な気持ちになる人も多いと思います。

しかし、職がなくても人生の終わりなわけではなく、そこから成功した人もたくさんいます。

「いつかきっと自分に合った仕事が見つかる」とどんなときでもポジティブな気持ちは忘れずにいましょう。

何事もマインドが大切なので、ポジティブな思考を持っていれば、自然と自信が湧き、転職もうまくいくはずです。

30代で無職になろうとしている人が気にした方がいいこと

家族はどうする?

自分以外に家族が居ない方は気にしなくても問題ありませんが、両親や、すでに配偶者や子どもがいるなら、今後どうするのか考えていく必要があります。

家族がいる方は、自分に一人の判断で行動せずに、無職になる前に家族の同意を得て、お金の問題や今後の生活について話し合う必要があります。

家族がいるなら、あなた一人の人生ではないので、事前に家族皆が納得できる状態を作って退職しましょう。

これからどうやって食べていく?

これからどうやって食べていくのかも事前に考えておく必要があります。

具体的には、月々どれくらい食費がかかるのか、貯金はどれくらいあるのか、ない場合、定職に就くまでどう食いつないでいくのか、を事前に考えておきましょう。

いつまで無職でいる?

人生100年時代ともいわれているなかで、30代で死ぬまで無職でいることは考えにくいです。

一度無職になると、仕事をしないことに慣れてしまい、復職できない、ということになりかねないため、辞める前に期間をだいたい決めておくことをおすすめします。

少なくとも何か月後には転職活動を始める、何月から働き始めるために逆算して動き出す、など決める際はなんとなくではなく、具体的に決めることを意識しましょう。

自分の資産を確認

通帳の残高、投資、タンス預金、不動産など、自分の財的資産はどれくらいあるのか確認しましょう。

上記のいつまで無職でいるか、にも関わってきますが、資産次第でどれくらいの期間無職でいられるのか、変わってくるはずです。

貯金次第で、無職期間や本当に無職になっていいのか考えるきっかけになると思います。

自分って健康なの?親は?

30代なら、自分の健康に不安を感じる方も出てくるでしょう。

これに加えて、もちろん両親の年齢にもよりますが、親の健康のことも少し考えた方がいい時期かもしれません。

介護や両親の手伝いをしながら、転職活動や仕事を続けることは難易度が高いため、事前に両親のことも考えておくようにすることをおすすめします。

40代で無職になろうとしている人が気にした方がいいこと

無職になる前の健康診断必須

40代は、自分が思っている以上に体にガタがきやすい時期です。

感覚はまだまだ若いときのままでいても、体は年齢に正直です。

早く転職をしなければと無理し続けていると、体を壊したり、無職期間中にどこか悪いところが見つかったりしては、余計に働けなくなるでしょう。

したがって、自分が本当に健康かどうか、無職になる前にしっかりと健康診断を受けておくことが大切です。

親は本当にまだ元気なのか?

もちろんご両院の年齢によりますが、自分が40代になると、両親も70代、80代と高齢になり、病気になってしまう方も少なくないでしょう。

無職になってから両親の病気が分かり、サポートが必要になるといったことになっては大変なので、事前にしっかり確認しておきましょう。

両親が健康診断に行っていないのであれば、健康診断に行くよう促したり、病院に通って飲んでいる薬はあるかを聞いたりしておくのがおすすめです。

親の懐も本当に大丈夫なのか?

40代になると、両親は定年退職して年金や貯金で生計を立てているという場合が多いと思います。

今まで養ってもらっていた手前、お金のことを心配して直接聞くのは気気が引けるかもしれませんが、そこは明確にしておくべきです。

貯金はどのくらいあるのか、ローンは終わっているのか、保険はどうなっているのか、など最低限の確認事項は必ず聞くようにしましょう。

両親がお金に困っていることが分かった場合、無職になっている場合ではなくなるかもしれません。

家族はどうする?

パートナーや子供がいる場合、家族はどうするかもしっかりと考えておかなければいけません。

40代となると、子供も小学生や中学生になり、今まで以上に教育にお金がかかることも多いでしょう。

無職になっても、子供の養育費や生活費は賄えるのか、もしくはその財力がパートナーにあるのか、事前にしっかり話し合って確認しておきましょう。

確認する際は、「なんとなく」ではなく、自身の財産と今後、無職期間に必要となり得るお金をくまなく計算して照らし合わせることが大切です。

これからどうやって食べていく?

両親やパートナーに養ってもらえるという場合は問題ないかもしれませんが、これまで自分がメインインカムとして働いてきたという場合、どうやって食べていくのか、事前にしっかり考えておく必要があります。

一度、昨年の出費などを振り返って、一年の食費や光熱費など、生活にどのくらいお金がかかるかを割り出してみましょう。

貯金と出費を照らし合わせて、無職期間どうやって生活していくか、考えておくことが必要です。

休職にはできないか?

無職となると、そこから社会に復帰するのも難しく、どうしてもリスクの高い選択となってしまいます。

無職になりたい理由にもよるとは思いますが、もう一度、休職して様子を見ることができないか考え、可能であれば会社に相談してみるのも一つの手です。

戻る場所があるのとないのでは、心の余裕も安心感も大きく変わってくるので、一度その方法も考えてみることをおすすめします。

ブランクがある人の再就職。履歴書、面接はどうする?

人事を納得させるには。ブランクの理由、経歴は明確に

転職する際、無職期間があれば、ほとんど必ず無職期間に何をしていたのか聞かれます。

その際に、後ろめたそうな態度を取ったり、モゴモゴして黙ってしまうと、余計に印象が悪くなります。

また、うそをつくのも後々ばれるのでよくありません。

ブランクの理由を聞かれたら、正直にハキハキと答えられるようにしておきましょう。

人事を納得させられるブランクの理由の例を紹介していきます。

育児介護をしていた

育児や介護は、非常に労力も体力もいるものであるため、ブランクがあっても人事の方も納得してくれます。

育児や介護が理由で、無職状態でいたのであれば、理由を濁さずにはっきりと伝えましょう。

濁していると、理由自体はネガティブなものではないにもかかわらず、マイナスな印象を与えてしまうことにつながりかねません。

病気療養をしていた

前職では過労死レベルで働かされ、休む必要があった、もしくは人間関係が劣悪で精神状態が良くなかったといった場合、何もしていない時間も療養期間と説明できます。

その際、「また同じような理由をつけてすぐやめてしまうのではないか」「単に忍耐力がないだけではないか」と人事の人に受け取られないように、どれくらい労働時間が長かったのか、どれくらい風通しの悪い職場だったのか、具体的な数字やエピソードを交えて話すことを心掛けましょう。

正直に話せば、人事の方も理解してくれるはずです。

資格の勉強をしていた

資格の勉強も、人事にポジティブな理由として受け取ってもらうことができます。

どんな資格の勉強をしていたのか、一日どれくらい勉強していたのか、どんな工夫をしていたのか、など具体的に話すといいでしょう。

また、取った資格が会社でどんなところに活きるのか、説明して、会社で活躍できるイメージを人事の方たちに持たせることも効果的です。

取った資格を証明するために、履歴書に証明書も添付しておくのもおすすめです。

1年無職、2年無職とは訳が違う!3年無職が人事に与える印象

先程、体験談からも、無職期間は短ければ短いほど転職しやすいとお伝えしたと思いますが、3年となると人事に与える印象も変わります。

上記のようなブランクの理由も、1~2年ほどで落ち着くものが多いため、3年間も何をしていたのだろう不審に思われることもあるかもしれません。

プラスの印象に変えるためには、長期間のブランクがある場合、無職期間について明確に説明した後に、今後どうしていきたいのか、明確なビジョンを人事に伝え、自社で活躍するイメージを持ってもらうことが大切です。

失業保険にまつわる3つの疑問

失業保険て無職ならみんなもらえるの?

失業保険はすべての人がもらえるわけではなく、離職前、勤務先で雇用保険に入っていて、かつ、以下の対象に当てはまる人のみがもらえるものです。

【自己都合退職】特定理由離職者の場合

  • 有期労働契約の更新を希望したが、認められず離職した人
  • 出産や育児により離職し、受給期間の延長措置を受けた人
  • 父・母の扶養や介護など、家庭事情の急変により離職した人
  • 配偶者や扶養親族と別居生活を続けることが困難になり離職した人
  • 特定の理由で、通勤が困難になり離職した人
  • 企業の人員整理などで、希望退職者の募集に応じて離職した人

<失業手当が受け取れる雇用保険の条件>
離職の日以前1年間に、被保険者期間(※)が通算して6カ月以上あること

 

【自己都合退職】一般の離職者の場合

<失業手当が受け取れる雇用保険の条件>
離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間(※)が通算して12カ月以上あること

 

【会社都合退職】特定受給資格者の場合

<失業手当が受け取れる雇用保険の条件>
離職の日以前1年間に、被保険者期間(※)が通算して6カ月以上あること

引用元:マイナビ転職「失業手当(失業保険)はどんな人がもらえる?金額・期間・手続き方法を解説【社労士監修】

以上のように、会社の倒産やリストラなど、会社都合の場合は、半年以上働いていればもらうことができます。

また、自己都合による退職であっても、条件を満たしていればもらえるかもしれません。

自分が条件に当てはまるか、漏れのないよう確認しておきましょう。

失業保険もらえるタイミング

失業保険はすぐにもらえるわけではなく、手続きに2課月ほどかかる場合もあります。

失業保険がすぐにもらえるからと、貯金のない状態で退職してしまうと、生活が回らなくなりかねないので、手俊也もらえる時期、額をしっかりと確認しておきましょう。

以下が、失業保険の手当を受け取る手順です。

失業保険の申し込みから受給までの流れ

1, 前の職場から離職届を受け取る

離職票とは、ハローワークが発行し、会社を通して退職者のもとに届きます。

離職届は、失業保険をもらうために必ず必要なものなので、なくさないように注意しましょう。

自分で前職の職場に出向いて受け取ることも可能ですが、基本的に10日~2週間ほどで郵送されてきます。

 

2, ハローワークにて離職届の提出、求職の申し込み

離職票を受け取ったら、ハローワークに提出しに行きましょう。

また、手当をもらうための失業認定を受けるためには、「仕事に就く意思と能力があること」が条件となります。

すぐには職に就きたくないと思っている場合であっても、失業保険が欲しければ、必ず求職の申し込みもする必要があります。

 

3, 雇用保険受給説明会に参加し、雇用保険受給資格証を受け取る

ハローワークに離職票を提出し、7日後に説明会に参加します。

説明会に参加すると、雇用保険受給証明書を受け取ることができ、失業認定日について案内されます。

 

4, 失業認定日にハローワークに行く

失業認定日は、上記の説明会出席の4週間後になります。

日付を指定されるため、必ずその指定日にハローワークに足を運ばなければ失業保険はもらえません。

認定されれば、1回目の失業手当が振り込まれます。

 

5, 4週間おきに失業認定をもらいにハローワークに行く

失業保険の受給対象者は、「仕事に就く意志と能力」が必要です。

したがって、毎回、失業保険を受け取る前に、雇用保険受給資格者証を持参して、転職活動やアルバイトの状況について申告しなければいけません。

4週間おきに認定日を指定されるので、忘れずにハローワークに行くようにしましょう。

失業保険には「離職票」が必要!どんな仕事も円満退社がおすすめ

退職したら前職は」関係なくなるわけではなく、離職票は、前職で出してもらう書類です。

したがって、無断欠勤を重ねてなんとなく行かなくなったような場合、離職届はもらえず、失業保険は受給できません。

自己都合による退職であったとしても、会社と自信双方が納得した形で辞められるよう、努めましょう。

いつかは正社員にと考えている人はできるだけ早めに転職活動を開始しよう

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やむを得ず空白期間が長くなるケースもあるとは言え、転職活動で不利になる空白期間はないに越したほうがいいし、あったとしてもできるだけ短い方が良いです。

今は転職市場が売り手市場なので、多少不利になっても正社員として就職することは十分できる状態です。

ただ、このまま時間が経過して空白期間が長くなると売り手市場を活かせず、正社員として就職する難しさがより一層高まってしまいます。

だからこそいつかは正社員になろうと考えている人がいるなら、多少転職活動で苦労するかもしれませんが早めの行動がおすすめです。

空白期間がある場合は転職エージェントなども検討しよう

空白期間が3年以上ある人が一念発起して転職活動に取り組むのもありですが、空白期間は長いほど転職活動にマイナスの影響を及ぼす可能性が高いものです。

だからこそ、ブランクが長い長い人は転職のプロである転職エージェントを利用してアドバイスをもらいながら進めるのがおすすめです。

転職エージェントを利用することで、1人で転職活動を行うよりも再就職の成功率をアップさせることができるし、面接のときには空白期間について聞かれる可能性が高いので、事前に面接の練習をしてもらえば本番での受け答えで失敗する可能性を下げる事もできます。

また、転職エージェントでは履歴書や職務経歴書の作成サポートや、面接日程の調整や待遇の交渉なども行ってくれます。

転職エージェントによっては転職後のギャップ対策があるところもあるので、就職後に働きやすくなるメリットも期待できるでしょう。

加えて、転職エージェントの登録や利用は一切無料、誰でも気軽に利用できて効率的な転職サポートを受けることができます。

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